るてんしとさんこと柳井政和さんがメチャクチャためになる読み物を発表されておりました! 必見です!
Steamはウディタでも参戦可能
言わずと知れたプラットフォーム「Steam」。
コンシューマーのゲームばかりではなく、インディーズとして個人で、しかもウディタ作品で登録することも可能です。
このブログでも過去にご紹介した作品がいくつか登録されています。
片道勇者(Steamページへ)
マジックポーション・エクスプローラー(Steamページへ)
もちろん、ツクール製のものもSteamでも見かけられます。
Steam参戦は夢あるお話
Steamはアメリカ発のプラットフォームなだけに、その市場は大きく、登録アカウント数も膨大です(億単位らしい!)。
Steam展開することで、いまの数倍以上の人々にあなたの自作ゲームに触れてもらえるかもしれないのです。
さいきんはバーチャルYoutuberの方々もSteamで実況するゲームを探すぐらいですしね。
「これぞ!」と思う作品がつくれたら、Steamにも挑んでみる価値はありそうです。
でも、Steam参戦(登録)はどうやったらいいの?
以上のとおり、Steam参戦にはわくわくするような魅力がいっぱい。
しかし、アメリカ発のプラットフォームということで、日本語対応も進んでいますが各種手続きはやはり英語や、国をまたいで各種申請を行う知識が必要です。
メチャクチャ敷居が高そう……
と、二の足を踏んでしまいそうですが、今回ご紹介する「Steamゲーム販売参戦記」がそのあたりをバッチリ解説してくださっています。
もくじはこちら。
第1章 はじめに
第2章 Steamworksへの登録
第3章 アプリ登録前の基礎知識
第4章 ストアの作成
第5章 アプリの準備
第6章 リリースまでの広報販促
第7章 リリース後の広報販促
第8章 おわりに
至れり尽くせりの丁寧な章立てです。
テキストの読みやすさもさすがのもので、なにしろ著者のるてんしとさんは小説家でもあるのです。
手続きをひとつずつこなしていく様子も丁寧でわかりやすく、しかも重要な知識が揃っています。
たとえばEINとW-8BEN。
日本とアメリカの国をまたいでゲームを販売するわけですから、税法だなんだの関係でいろいろと手続きをすることになります。
EINは「米国納税者番号」という意味らしく、アメリカのお役所に申請しなければこの番号はゲットできません。そしてこのEINがあって初めて、IRSという役所へW-8BENという申請が可能となるのです。申請はFAXで書類を送るのが手っ取り早いのですが、このIRSのFAX番号はコロコロと変わるので最新の情報を調べ直す必要がある、というのです。
……こんなことを都度じぶんで調べてやっていたら心が折れてしまうでしょう。
この参戦記を読まずに、独力でやるのは無謀とすら思えます。裏を返せば、この参戦記さえあれば、大部分の手間を削減できそうです。英語の書類の記入についても説明をしてくれています。
検索をかければ、「Steam登録で大変な思いをした」という似た内容のブログ記事も出てくるかもしれませんが、ここまで「手引書」として体裁の整ったものは他にそうそうないのではないかと思います。
また、上記のような下準備を済ませ、ようやくSteamでの販売開始にこぎつけた後も、せっかくならば注目されたいものです。埋もれないようにどう自己PRを行っていくか、といった戦略も抜かりなく詳説されています。
とくにEINからW-8BENあたりはのお話は、amazonに自作の小説や漫画を登録して販売する際にはかかわるお話のようで、Steamや同人ゲームに限ったことではないようです。
まさにクリエイター必見の体験記と言えるでしょう。