【ウディコン】実践してわかった「全レビューをやり抜く方法」

年に一度のウディタユーザーのお祭り「ウディコン」も第10回が終わり、今年も皆さまお疲れ様でした。制作者・投稿者としての参加はもちろん、プレイヤー・レビュアーとしても楽しむことができ、それが作者さんへも還元されるのが魅力ですね。

レビュアーとして挑戦するなら、考えるのはやはり「全レビュー」。

こうした先達に憧れ、今年の第10回は僕も全レビューに挑戦してみました。

【ウディコン】第10回レビュー#1~60【全レビュー】

全レビューをやり通すためになにが必要か、いろいろわかったことがあるのでまとめてみます。今後のウディコンレビューを志す方の参考になればいいなぁ。

 

必要なこと1 自分の型を持つこと

継続的に量をこなすには様式をととのえることが大事だと、どこかで読みました。そこであらかじめ「みどころポイント紹介」「一行キャッチコピー」「2段落の寸評」で行く、と決めてしまいました。

とくに「2段落の寸評」だと、文字数制限がついて、書けないことの方が多くなります。困ることが多かったものの、しかしその制限のなかを生き抜いた「言うべきこと」こそ、その作品の魅力ではないかと思うようになりました。

 

一方で、キャッチコピーは自分で気に入った表現が出ると、「言い切った感」があり、やはり寸評に悩みました。ぜいたくな悩みです。紹介画像も、PR用に作者さんがご用意したものそのままで良かったかもしれません。第10回は全60作品の応募ですから、1作品2枚でも120枚の画像が必要になるのですよね。

 

なので、もしも次があるなら「作品情報(タイトル、プレイ時間、PR画像)」と「みどころポイント&寸評」の2ブロックでやると思います。

必要なこと2 応援してもらうこと、無理はしないこと

僕の全レビューでは1作品300字ほどの寸評でしたが、60作品もあるため、60×300にプラスアルファで、最終的には2万字以上の記事になりました。もっとしっかりレビュー文を書いている方の場合、さらにとんでもない文字数ですね。1つ1つに長大で精緻なレビューを付けようとしたら、きっと続かなかったはず。

 

期間もほぼ3週間を要しました。楽しくゲームをやってはいるものの、全レビューのためにかかる手間は並大抵のものではありませんでした。「的外れなことを言ってはいないか、作者さんに不要なショックを与えないか」なんて不安も出てきます。

 

そこで大事なのが、TwitterなどSNSで発信していくことでした。「自分語り恥ずかしい」の気持ちもありましたが、作者さん自身がRTして一言反応をくれたりすると、とても嬉しいんですね。気力がみるみる回復していきます。

断言します。「がんばるから応援して! 見て!」と言いましょう。これがいちばん大事です。

 

実際やってみれば、あたたかい反応が返ってきますし、おかげで「応援したい」という気持ちで作品に触れ、語ることができました。コンテストという性質上、採点するつもりでかかると冷淡になってしまうこともあり、自ブログでのレビューだとそこをうまく回避できたように思います。

 

必要なこと3 軸をさだめること(その他のきめごと)

20数本の作品レビューをしたあたりから気がつき、迷いはじめたこともありました。
次のような内容ですね。
ネタバレをするかどうか
改善すべき弱点も指摘するかどうか
その作者さんの過去作にまでさかのぼって言及するか
他のゲームやエディタとの関連に触れるかどうか(コンシューマーとかツクールとか)

 

これらも事前にどうするか決めておくと、軸がしっかりしてブレないレビューや紹介文を書けたのかな、と省みています。

 

ネタバレ厳禁なアイディア作の扱いに唸るのはもちろんですが、ウディコン常連さんだと過去の投稿歴を調べたり書き連ねるだけでもかなりのボリュームを持っていき、初投稿の作者さんとの公平性を保つのも難しいのですね。関連しそうな別ゲーム、エディターの話をしていくのも書く方はおもしろいのですが、ゲームを離れた自分語りになっていないかという懸念も後から湧きます。

 

このあたりのきめごとは、疑心暗鬼で筆を止めないための工夫と言えるでしょう。