本ブログでは、これまで「ウディタはなんでも作れるツール」と連呼して参りました。
さまざまなスゴ腕さんがさまざまなジャンルを作られているのがその証拠。なかでも一際輝く「なんでも作れているスゴ腕さん」を挙げるならば、「背伸びした視点の日々」というサイトで活動中のぽり0655さんではないでしょうか。
ウディコン受賞歴
ウディコン第2回 優勝 『Gravity』
ウディコン第5回 総合12位 『2secHero』
ウディコン第7回 総合11位 『MagneticSky』
2018年現在で第10回を数えるウディコン。
ほぼ毎回50作品以上の応募があるわけですから、参加すれば確実に10位前後をキープという作歴は非常に高い上位入賞率と言えます。
ゲーム制作が年単位で時間を食うのがザラということも踏まえると、その作業速度・多産さもまた目を見張るハイレベルさです。
なんと言っても、「重力パズル」という境地をウディコン第2回にして切り開いた『Gravity』の衝撃は圧巻だったのです。
続く『2secHero』では、定番の横スクアクションに「2秒前の場所に戻る」というシステムを加えることで高いゲーム性を創造し、『MagneticSky』では磁力をテーマにさらなるアクションとパズルの融和を深めました。
警抜なアイディアと、それを実現する技術力あっての創作なのです。
サイト掲載フリゲ
ウディコン以外にもウディタ作品発表の場はあります。
たとえばウディフェス。
ぽりさんはこちらでも常連さんなのですが、ウディコンはオリジナル作品であるのに対し、ウディフェスやエイプリルフール企画でのネタゲーではクローンゲームとしての方向でウディタの可能性を探求しておられます(配布ページへ)。
たとえば「どうぶつ将棋」のウディタ再現『MINIUCHI』
たとえば壺おじさんで山越えするアレのウディタパロディ『GetOVER!!』
さらにはとてもスクショも貼れないような、クマのアレのホームランゲームのアレのパロディまで……
ウディコンとエイプリルフールに合わせて動くことが多いようです。
また、オリジナル作品としても3Dゲームかつゴルフゲームという『オレん家カントリークラブ』も必見です。
家の中で家具やらなにやらを薙ぎ倒しながらゴールを目指す「屋内ゴルフ」という怪作でありつつも、ウディタの技術的な壁をバコバコぶち抜いていくような楽しさのある快作となっています。
なるほどウディタに不可能はないのだな、と思わせてくれるラインナップです。
お役立ちツール
ウディタの制作や配布のサポートツールもたっぷり、気前よく公開されておられます。
制作やプレイの補助ツールばかりでなく、ウディタで動画再生やADVを構築するための大規模コモンまで目白押し。
起動ランチャーは特にゲームの手触りを左右する重要な要素ですね。
起動ランチャーについては本ブログがこちらでご説明しております。
ウディコンレビュー
ウディコンにおいては投稿ばかりでなくレビューにも積極的です。
全レビューをしていた時期もありますし、他のレビュアーでは言えないか、言っても説得力のない改善すべき点の指摘もずばずばと。
自分でもプレイしていて「なんかいいなコレ」と思っていた点が、なにがどうすばらしいのか具体的に書かれていたりもしまして、これがレビューの気持ちの良さですね。
とまあ、大変精力的にウディタでの活動を展開しておられるのです。作り手としても遊び手としても、学べることが多いはず。