【ウディタ講座】DLsiteやSteamの気になる同人ゲームがウディタかツクールか見分ける方法

ウディタ製ゲーム『片道勇者』のように、ウディタやツクールでの作品からもコンシューマー化するゲームは生まれております。

そこまで行かなくとも、今はDLsiteやSteamでハイレベルな同人ゲームがワンコインで気軽に遊べる良い時代になりました。

気軽とはいえ、お金を払うならば事前にじっくり吟味はしたくなりますよね。

そんなときに結構悩むのが「この作品はウディタ製? ツクール製?」という疑問。ハイレベルな作品ほどカスタマイズが進んでいて、なかなか見分けにくいものなのです。作品紹介でエディターを明記していないものもたまにありますしね。

エディターと作者に相性があるように、ユーザーにとってもエディター(操作感)との相性は重要。

ツクールではMV以前のものは対応RTP(ランタイムパッケージ)のインストールが必要なこともあり、見分けられるとらくちんです。

 

ユーザー・プレイヤー視点から見た各種ウディタ、ツクールの特徴をまとめてみました。

ウディタ(Wolf RPG Editor)

ウディタの有名作品

『片道勇者』(リンク
『クトゥルフ神話RPGシリーズ』(クトゥルフ神話RPG 血塗られた天女伝説 など)

ウディタの特徴

・デフォルトアイコン(実行ファイルやタイトルバー左のアイコン)は赤いオオカミ
・キャラに8方向(ナナメ向き)、半歩移動がある。マウス操作にも対応
・タイトル画面もカスタマイズ可能。オンラインアップデート対応作品も。
・画面サイズのバリエーションが豊富(320*240~1280*720)

ウディタの動作環境

公式サイトより引用

 ■動作OS : Windows2000、XP、Vista、Windows7、8、10
※上記は、プレイ時とエディット時、両方の動作OSを指しています。
※Wineなどの仮想環境で動作させる場合、音源ファイルを用意して云々すると、
そのままMIDI再生有りでプレイできるいう情報がありました。→ 情報元ブログ記事
また、それとは別に、同梱のGuruguruSMF4.dllを削除するとMIDI再生なしで起動できるようです。

■必須環境
エディター部 : CPU 1GHz以上、メモリ128MB以上
ゲーム部 : 開発したゲームの処理量・解像度に応じて大幅に変化。
3D描画可能なグラフィックボードを搭載していれば、処理が非常に高速化されます。
※スペックがCPU 1GHz、メモリ128MB程度あれば、ノートパソコンのグラフィックボードでも
サンプルゲーム(解像度320×240作品)が最大の約70%程度の速度で動作します。

■必要ランタイム : DirectX 9.0、11以上
(DirectX9はWindowsXP SP2以上、DirectX11はWindows7以上ならたぶん入っています)

RPGツクール2000(2003)

2000と2003は厳密には別物ですが、RTP(デフォ素材)のキャラデザは共通です。勇者が白ハチマキ(アレックス)のやつですね。2000がコミカル画風でDQチックフロントビューバトル、2003がリアル画風のFFチックのサイドビューバトルです。

が、ぶっちゃけ2003よりは2000の方が取り回しもよく、「2003からネタや素材を持ってきて2000で作っている」ケースも多いようです。

2003では『ゆめにっき』などの超有名作も出てていますが、ツクールストアでは2003はラインナップから外されていることもあり、ここでは2000メインにまとめてご紹介です。

ちなみにVALIE!+というのは互換性のあるアップデート版のこと。

RPGツクール2000の有名作品

『イストワール』(リンク
『ふしぎの城のヘレン』(リンク

RPGツクール2000の特徴

・RTP必須(詳細はこちら
・デフォルトアイコンは剣を抱えた勇者(白ハチマキ。2003では女性)
・実行ファイルはRPG_RT.exe(2000と2003以外は、ウディタ含めて実行ファイルはすべてGame.exe)
・制作補助ツールが豊富(なので、起動ランチャー導入の作品が多い印象)

RPGツクール2000の動作環境

公式サイトより引用

動作環境
OS:Microsoft® Windows® XP/Vista/7/8 日本語版(32bit/64bit版OS両対応)
CPU:Intel® Pentium®4 1.5GHz相当以上
メモリー:256MB以上
ディスプレイ:解像度1024×768以上
ハードディスクの空き容量:100MB以上(500MB以上推奨)
※ハードウェアが、お使いのDirectXに対応している必要があります(DirectXのバージョンは、Windows XP以降のOSに標準搭載されているもので問題ありません)。
※作成されたゲームを快適にプレイするためのスペックは、その作品の内容によって異なります。

 

RPGツクールXP

RGSSの実装によって、かなりのカスタマイズが可能になったのはここから。

とはいえ過渡期のようなもので、2003同様ちょっと見かける頻度は低めのエディターではないでしょうか。人気が無いわけではなく、2000に根強い人気があることと、後継のVX Aceの現役期間の長さが理由と思われます。

RPGツクールXPの有名作品

『青鬼』など(リンク

RPGツクールXPの特徴

・RTP必須(詳細はこちら
・デフォルトアイコンはオレンジ色のぎざぎざした丸(なんだろう……?)
・デフォ素材(キャラドット、敵グラなど)は珍しくほっそり高頭身

RPGツクールXPの動作環境

(RPGツクール2000に同じ)

 

RPGツクールVX(VX Ace)

これまた厳密には別物ですが、VXの後継として出てきたVX Aceは大部分の素材や仕様が共通です。

技術的にはRGSSがどうのといろいろ相違はありますが、遊ぶ側にしてみればほとんど同じ感覚のツクールなわけですね。

RPGツクールVX(VX Ace)の有名作品

VX『らんだむダンジョン』(リンク
VX Ace『殺戮の天使』(リンク

RPGツクールVX(VX Ace)の特徴

・RTP必須(詳細はこちら
・デフォルトアイコンはチェスの駒(VX)、赤いドラゴン(VX Ace)
・他ツクールよりも和風テイストに強め(素材集の関係)
・現役期間が長い(2000から2,3年おきに新作ツクールが出ていましたが、VXとMVの間は8年と長め)

RPGツクールVX(VX Ace)の動作環境

公式サイトより引用

動作環境
OS:Microsoft® Windows® XP / Vista / 7 日本語版(32/64bit版OS両対応)
CPU:Intel® Pentium®4 2.0GHz相当以上
メモリー:512MB以上
ディスプレイ:解像度1024×768以上
ハードディスクの空き容量:400MB以上
※ハードウェアが、お使いのDirectXに対応している必要があります(DirectXのバージョンは、Windows XP以降のOSに標準搭載されているもので問題ありません)。
※ゲームを快適にプレイするためのスペックは、その作品の内容によって異なります。

2000やXPよりから、ほんの少しだけ変わっていますね(太字部分)。

 

RPGツクールMV

2018年現在、最新のツクールですね。

プラットフォームのレベルからの強化もはかられ、大きく雰囲気が変わりました。

RPGツクールMVの有名作品

RPGアツマールをご参考に。

RPGツクールMVの特徴

・マルチプラットフォーム対応(Macやブラウザ上でもプレイ可、マウス操作も可能)
・デフォルト機能で「マウスクリックした場所へ歩く」などがあります。
・RTP不要(その代わり、気を遣わないと容量が膨らみやすくなりました)
・デフォルトアイコンは剣を抱えた勇者(ボクセルのような四角くカクカクしたイラスト)

RPGツクールMVの動作環境

公式サイトより引用

■動作環境:
OS:Windows® 7/8/8.1/10 (32bit/64bit) または Mac OS® X 10.10以降
または Debian8以降
CPU:Intel® Core™2 Duo相当以上
メモリー:4GB以上
HDD:空き容量2GB以上
グラフィックカード:OpenGL®に対応したもの(グラフィックカードに関する注意点)
ディスプレイ:解像度1280×768以上

 

その他

近いコンストラクションツールで迷うとしたら、以下のソフトではないでしょうか。

これらの方が3D表現には強いですね。

Unity


参考
公式サイトUnity

SMILE GAME BUILDER

SMILE GAME BUILDER(DLsiteへ)